劣化した海浜植物群落の表土掘り取りによる再生でハマヒルガオの遺伝的多様性も上昇
【本学研究者情報】
〇大学院農学研究科 教授 陶山佳久
研究室ウェブサイト
【概要】
近年、内陸性植物の侵入などによる貴重な海浜植物群落が縮小・劣化が進んでおり、問題になっています。当研究所の綱本良啓研究主任を代表とする研究チーム(東北大学との共同研究)は、この問題に対処するため、石狩浜において表土を掘り取る海浜植物群落再生試験を実施し、海浜植物群落が再生すると同時に、代表的な海浜植物であるハマヒルガオの遺伝的多様性も上昇することを明らかにしました。
この度、この研究成果の論文が保全生態学に関する国際誌「Restoration Ecology誌」でオンライン公開されました。今後、海浜植物群落の保全施策への活用が期待されます。
健全な海浜植物群落 写真中央に咲いている白い花がハマ ヒルガオ
【論文情報】
タイトル:Does decline and recovery process affect clonal and genetic diversity of a coastal plant population? Restoration Ecology
著者: Yoshihiro Tsunamoto, Yoko Nishikawa, Takashi Shimamura, Yoshihisa Suyama, Ayumi Matsuo
掲載誌:Restoration Ecology
DOI:10.1111/rec.14283
劣化した海浜植物群落の表土掘り取りによる再生で ハマヒルガオの遺伝的多様性も上昇
— 東北大学大学院農学研究科 (@tu_agr_pr) October 1, 2024
大学院農学研究科陶山佳久教授らの研究成果は国際誌「Restoration Ecology誌」でオンライン公開されました 。https://t.co/BiLhIPk2lQ pic.twitter.com/MGLoFlu4Hj