本研究で示された「生態系の計算能力」は、これまでに注目されなかった計算資源であり、発展著しいAI技術に新たな方向性を与えるものです。また、高い生物多様性と高い計算能力に関連があることも示唆されており、これまで知られていなかった生物多様性の新たな価値に光を当てるものでもあります。
本成果は2023年4月19日00時01分(現地時間)に国際学術誌「Royal Society Open Science」にオンライン掲載されました。
(a) 研究の概念図。通常のニューラルネットワークを実際の微生物個体群に置き換えて計算を実装。(b) 計算を行ったチャンバー。底面が透明になっており微生物の反応を観察可能。(c) チャンバー内のテトラヒメナの顕微鏡写真。温度・栄養条件に応じて微生物の反応が変わり、この「多様な反応」が計算資源となる。
生態系を利用した全く新しいAI ―高い生物多様性は高い計算能力に繋がる?―
— 東北大学大学院農学研究科 (@tu_agr_pr) April 21, 2023
大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター福田康弘助教による共同研究成果は2023年4月19日に国際学術誌「Royal Society Open Science」にオンライン掲載されました。https://t.co/ygnRe362TT