用語解説 た行


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対生葉序葉序


単為結果
 受精をしなくても子房が発達して果実が形成される現象.単為結果で出来た果実は通常種子を含まない.
 ブドウの‘デラウェア’は人為的にジベレリンを処理することによって単為結果し,種なしブドウとなります.


単軸分枝分枝


短日植物
 日長が一定の長さより短くなることが引き金になって花芽を形成する植物のこと.限界日長より短い日長でのみ花芽を形成する絶対的(あるいは質的短日植物と,日長に関わらず花芽を形成するが,日長が短いほど花芽形成が促進される相対的(あるいは量的短日植物の二つのタイプがある.(西)


窒素固定;参照→根粒菌
 窒素は植物の三大栄養素の一つ(他はリンとカリウム)であるが,植物は空気中の窒素を直接利用することが出来ない.空気中の窒素をアンモニアなどの化合態窒素に固定する代謝を窒素固定という.窒素を固定する生物としてはマメ科植物と共生する根粒菌が代表的であるが,マメ科植物以外との共生により窒素を固定する微生物の存在も知られている.


抽だい
 短縮茎の頂部で花芽が分化・発育した後,好適な環境において花の下の分裂組織が伸長し,抽出してくる現象.花芽が分化しないで茎が抽出してくる場合は抽だいと呼ばず,節間伸長と呼ぶ.(編)


長日植物
 日長が一定の長さより長くなることが引き金になって花芽を形成する植物のこと.限界日長より長い日長でのみ花芽を形成する絶対的(あるいは質的長日植物と,日長に関わらず花芽を形成するが,日長が長いほど花芽形成が促進される相対的(あるいは量的長日植物の二つのタイプがある.(西)


DIF(ディフ)
 DIFferenceの略で,昼間の温度(昼温)と夜の温度(夜温)の差.草丈や花序軸の伸長に影響を及ぼす.
 昼温と夜温の差がないゼロDIF,昼温が夜温より高い正のDIF,昼温より夜温が高い負のDIFがあり,負のDIFは伸長を抑制させる.近年では,切り花生産において植物成長調節物質に代わる草丈や花序軸の伸長制御法として注目を浴びている.(編)


転流
 植物体内で、吸収された栄養素や光合成産物およびその代謝産物がある組織(器官)から他の組織(器官)へ運搬されること.(大)


道管維管束


糖類(キーワード;単糖・グルコース・フルクトース・スクロース
単糖類
 炭水化物の一種で,これ以上加水分解してもより簡単な糖類を生成せず、少糖・多糖の構成単位となっている糖類.一般式CnH2nOnで,n=5のものをペントース,n=6のものをヘキソースと呼ぶ.少糖とは2〜10数分子の単糖がグリコシド結合したものの総称.

還元糖
 糖分子のアルデヒド基またはケトン基が遊離またはヘミアセタール型で存在するものを総称する.単糖類およびマルトース型の二糖類,三糖類などがこれに属する.還元性をもち,フェーリング液などを還元する.

フルクトース(果糖)
 ケトヘキソースの一種.単糖類.還元糖.

グルコース(ブドウ糖)
 アルドヘキソースの一種.単糖類.還元糖.

ソルビトール
 グルコースの還元基の変わりにアルコール基をもつ糖アルコールの一種.リンゴ,ナシ,モモなどのバラ科果樹の主要な転流糖.

スクロース(ショ糖)
 二糖類の一種.転流糖.還元糖でない.希酸,またはスクラーゼによって加水分解され,グルコースとフルクトースとを生じ,還元性を表す.

ラフィノース
 三糖類の一種.インベルターゼまたは希酸の作用でフルクトースとメリビオース(ガラクトース+グルコース)とに分解される.

スタキオース
 四糖類の一種.還元糖でない.酸で完全に分解すると,2分子のガラクトース,1分子のグルコース,1分子のフルクトースになる.


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