食と農免疫国際教育研究センター

センター長挨拶

食と農免疫国際教育研究センター(International Education and Research Center for Food and Agricultural Immunology: CFAI)は、個々の生物が元来備えている免疫・生体防御のメカニズムを明らかにするとともに、これを活用して、農薬や抗生物質などの薬剤だけに頼らない農畜水産物の健全育成システムを開発すること、また、このシステムを利用して得られる食品の安全性と健康機能性を総合的に評価する新たな手法を確立することを理念として、2015年4月に農学研究科内センターとして設立しました。

CFAIは4つの部門(農免疫部門、安全・機能評価部門、社会連携部門、企画管理部門)から構成されています。第二期(2020年4月)からは、農免疫部門で感染免疫ユニットを畜産免疫ユニットに統合し、食品免疫ユニットを新設したほか、東北大学内での連携(医学、歯学、および薬学研究科)による医農免疫連携ユニットを、安全・機能評価部門では健康影響評価ユニットを放射光生命農学評価ユニットと改称し、また、抗菌・抗ウイルス研究ユニットを新設、社会連携部門では、国際連携ユニット、社会連携ユニットへ改称して、新興・再興感染症や次世代放射光施設(ナノテラス)における新たな展開を可能としました。

また、CFAIは農免疫研究を基盤とする特徴的な国際的な教育と研究を行っております。オンライン発信による2つの英語による専門授業(Food & Agricultural Immunology Joint Lecture, International Food & Agricultural Immunology Lecture)を開講するとともに、大学院生、若手研究者を海外の大学・研究機関などへ派遣して、食と農免疫に関する国際共同研究を推進しております。COVID-19により中断していた海外派遣や海外の研究者の招聘を再開しています。これらの交流活動を通じて、ウイズコロナ、ポストコロナ時代をリードする若手研究者の育成を目指しています。

 

               東北大学大学院農学研究科 食と農免疫国際教育研究センター長

 白川 仁