外生菌根菌の菌糸ネットワークによる情報伝達を確認 ―森のキノコはあなたの立ちションに気づき、ウワサしている!?―

菌根菌は土壌中に菌糸のネットワークを張り巡らせ、植物の根と共生関係を築くことで森林生態系の維持に重要な役割を果たしています。菌根菌の菌糸を介した地下の情報伝達は世間の注目を集めていますが、科学的なデータは多くありません。
東北大学大学院農学研究科の深澤遊准教授の研究グループは、アンモニア菌と呼ばれるグループの菌根菌のキノコ(子実体)を森林の地上に大量に発生させて電極を設置することで、人為的な刺激に応じた 37 本のキノコ間の電気的情報伝達の変化を記録することに成功しました。一部のキノコの根元へ水を与えると、37 本のキノコ間の電気的情報伝達が活性化されました。
一方、一部のキノコの根元へ尿を加えたり全てのキノコの根元に水を与えると、逆にキノコ間の電気的情報伝達は減少しました。
この結果は、菌根菌が刺激に応じて情報伝達を柔軟に変化させていることを示唆しています。
本研究成果は 2026 年 3 月 6 日に科学誌 Scientific Reports にオンライン掲載されました。

詳細な日本語の解説はこちら:
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv-press20260311_02_fungi.pdf

【論文情報】
タ イ ト ル : Electrical information flows across the sporocarps of two ectomycorrhizal fungi in the field
著者:Yu Fukasawa*, Daisuke Akai, Takayuki Takehi, Daiki Takahashi, Yutaka Osada
*責任著者:
東北大学大学院農学研究科 准教授 深澤 遊
掲載誌:Scientific Reports
掲載日:2026 年3 月6 日
DOI:doi.org/10.1038/s41598-026-42673-y
URL:https://doi.org/10.1038/s41598-026-42673-y

【問い合わせ先】
(研究に関すること)
東北大学大学院農学研究科森林生態学分野
准教授 深澤 遊(フカサワ ユウ)
電話: 0229-84-7397
Email: yu.fukasawa.d3*tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

(取材・報道に関すること)
東北大学大学院農学研究科
広報室
Email: agr-koho*grp.tohoku.ac.jp
(*を@に置き換えてください)

菌根菌による電気的情報伝達のイメージ図

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