植物生命科学コース

概要

農作物とそれを取巻く生物や環境に関するライフサイエンスを研究

 植物生命科学コースでは、個体、遺伝子、分子レベルでの農作物の様々な現象、多様な生物同士やそれらを取巻く環境との関わりなど、幅広く植物のライフサイエンスを教育・研究しています。イネやダイズの生産性評価とその改善(作物学)、果樹、野菜、花きの生産や品質、ストレス耐性の向上(園芸学)、土壌と植物の相互作用、火山灰土壌、有害化学物質(土壌立地学)、植物ゲノム情報を利用した有用形質の遺伝機構の解明(植物遺伝育種学)、ウイルスなどの病原体の病原性と植物免疫機構の分子基盤(植物病理学)、昆虫の生理・生態に作用する化学的・物理的因子と害虫防除(応用昆虫学)、遺伝子組換え技術を駆使した遺伝子の機能解明と組換え植物の開発(環境適応植物工学)、持続的な栽培・施肥管理、農業と環境の相互作用(栽培植物環境科学)、森林植物、絶滅危惧種、森林微生物の生態・多様性・保全(森林生態学)について研究しています。

■学部教育について
 1年次においては、「現代における農と農学」などの講義を通じて本コースの教育・研究内容の概略が説明されます。2年次の前期は、専門教育科目として植物発生生理学や植物遺伝学などの、専門を支える基礎教育科目の講義が中心となります。後期からは植物生産科学、野菜園芸学、基礎土壌学、植物病理学、昆虫学などの専門科目が必修となります。3年次からは更に専門的な科目として、食用作物学、植物育種学各論、森林生態論、栽培植物環境科学などを学びます。3年次の学生実験も必修となっており、植物の形態、生育生理、成分分析、DNA 解析、遺伝子組換え、 昆虫・病原微生物の分類や特性、土壌分析などが行われます。また、5月、7月、9月の3回にわたり、大崎市川渡の複合生態フィールド教育研究センターにおいて農作物の生産を中心としたフィールドでの実習が行われます。4年次には各研究室に配属され、各個人に設けられた研究課題に取り組んで卒業論文をまとめます。植物生命科学コースは、上記の9分野が協力して担当します。

 卒業後は、大学院に進学する学生が多いですが、卒業生の多くは農林水産省や都道府県の試験研究機関や行政機関、種苗会社などのアグリビジネス関連企業で活躍しています。

 

VOICE: Plant Science 植物生命科学コースの学生・卒業生/修了生・教員のインタビュー記事

やってみようPlant Science 植物生命科学コース学部3年生の実験・実習の紹介

植物実験フィールド案内(PDF) 青葉山新キャンパス内の植物実験フィールド(研究圃場)の紹介リーフレット