VOICE: Plant Science [No. 003] 仲田徳也さん(土壌立地学分野 博士前期課程1年)

植物生命科学コースの学生・卒業生/修了生・教員の声をお届けするインタビュー記事です。月一回くらいの頻度で更新予定です。→記事一覧はこちら

今回は、土壌立地学分野 博士前期課程1年の仲田徳也さんにお話を伺います。よろしくお願いします。

仲田徳也さん(土壌立地学分野 博士前期課程1年)

現在どんなご研究をなさっているか教えてください。

 日本人の食品由来のカドミウム摂取は、約40%が主食であるコメの摂取に由来しています。そのため、日本人の体内へのカドミウム摂取を防ぎ、健康リスクを低減するためには、コメ中のカドミウム濃度を減らすことが重要です。そこで、カドミウム低吸収品種「コシヒカリ環1号」が開発されました。しかし、「コシヒカリ環1号」はカドミウムだけでなく、マンガンの吸収能も低いため、マンガン欠乏が誘引の1つとされるごま葉枯病が発症する傾向にあります。私の研究では、「コシヒカリ環1号」のマンガン吸収およびごま葉枯病の発症リスクに土壌のマンガン肥沃度が及ぼす影響について研究しています。

写真/富山県の現地圃場に土壌溶液の採取に行った時の写真です。気温がちょうど良く、天気も良かったです。

印象に残っている講義や実習について教えてください。

 植物生産学実習が最も印象に残っています。この実習は栽培する作物を選んで栽培計画を立て、畑を耕し、播種から栽培管理、収穫までを一貫して行うというものでした。私はダイコン、カブ、ニンジンを選んで、8月に畑を耕して、肥料を混ぜて土作りを行い、9月に播種し、1月まで栽培を行いました。畑を耕すのはとても大変で腰が痛くなったことを覚えています。しかし、作物を一から自分の手で育てる経験は今までしたことがなかったのでとても楽しかったです。また、収穫した作物をみんなで分け合って食べたこともいい思い出です。

写真/生産学実習で育てたダイコンを収穫した時の写真です。耐病総太りという品種で、たしか30〜40cm程度の長さだったと思います。

好きな食べ物や料理、得意料理などがあれば教えてください。

 好きな食べ物は麻婆豆腐とパスタです。麻婆豆腐は昔そこまで好きではなかったのですが、大学の食堂で食べる機会が増え、自然と好きになりました。辛いのはあまり得意ではないので、中辛くらいの辛さの麻婆豆腐が好きです。パスタは小学生の時にお店で食べたペペロンチーノが衝撃的に美味しく、それ以来ずっと好きです。自炊はあまりしないのですが、パスタだけはたまに自分で作ります。

将来の夢を教えてください。

 将来の夢としては漠然としたものになってしまいますが、現在研究室で行っているような土壌と植物の相互作用に関する研究に携わりたいと考えています。土壌と植物の相互作用を明らかにすることで、作物のより良い栽培技術の開発に貢献できればいいなと思います。また、室内とフィールドのどちらでも実験ができるような環境で研究に携われたらいいなと思います。

ありがとうございました。農作物に関わる研究の楽しさと重要性を感じました。ご活躍を楽しみにしています!

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