海洋生物科学コース

水圏植物生態学

研究内容

海洋沿岸域の岩礁生態系において、海藻に関わる生物間の相互作用システムについて野外調査や実験に基づく生態学的研究を行い、その成果を海藻養殖や沿岸藻場の保全や再生において利活用する。

 

沿岸岩礁域は、その面積が海洋全体のわずか0.1%にすぎない。しかし、単位面積あたりの生産力は熱帯雨林の1~5倍と極めて高く、海洋全体の10%以上に及んでいる。この高い生産力は藻場あるいは海中林とよばれるコンブ目やヒバマタ目の大型な褐藻群落が担っており、多様な生物相からなる独自の生態系を支えている。温暖化が進行する中で、沿岸岩礁域の生産力と生物多様性を保全し、持続的な漁業生産を図るために、沿岸岩礁生態系を構成する海藻と植食動物の生理生態学、種間相互作用などの群集生態学、生物生産機構に関する研究を進めている。

分野ホームページ

https://sites.google.com/view/tohoku-marine-plant-ecology/

キーワード

潮下帯岩礁生態系、藻場造成、海中林、植食動物、相互関係、ホンダワラ類、アラメ、カジメ

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