生物化学コース

植物細胞生化学

研究内容

地球上の生命活動を支える植物の、特に窒素代謝に焦点をあてて、教育研究を進めています。

植物は、無機態の窒素を同化してアミノ酸を生合成し、さらにタンパク質・核酸・葉緑素など、窒素を含む多くの化合物を合成しています。同時に、限られた窒素を有効利用するために、体内でリサイクルするシステムが発達しています。動物は、植物が合成してくれた窒素化合物や他の化合物を利用して生きており、植物の生命現象は、いわば全生命のみなもとです。

この重要な植物の機能を知る目的で、窒素の一次代謝に強く関わるテーマにそって研究を進めております。植物の材料は、東北地域で栽培が活発で、かつゲノム解析が完了しているイネ及びダイズと、近年実験植物としてよく用いられるようになったシロイヌナズナを用いています。

実験手法として、

  • システムズバイオロジー (トランスクリプトーム解析、メタボローム解析など)
  • 分子生物学 (新規遺伝子のクローニングや形質転換植物の作成、酵母を使った相互作用因子のスクリーニングなど)
  • 生化学 (酵素の精製、発現タンパク質の作製や抗体の作成など)
  • 細胞生理学 (光学顕微鏡、共焦点顕微鏡などを用いた解析)
  • 生理学 (環境条件を厳密に制御して、様々なパラメーターを評価しながら植物の成育を観察する)

を用いて研究を行っています。

分野ホームページ

https://www.agri.tohoku.ac.jp/cellbio/index-j.htm

キーワード

窒素同化、アミノ酸代謝、窒素輸送、窒素転流、情報伝達、遺伝子発現調節

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