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川渡フィールドセンターにおいて平成30年度復興農学フィールド実習①を実施しました
- 2018年10月12日
2018年8月3日(金)に、大崎市にあります、東北大学大学院農学研究科附属複合生態フィールド教育研究センター(以下川渡フィールドセンター)にて復興農学フィールド実習を実施し、50名が参加しました。大学附属農場として全国一の規模を誇り、6haの水田をはじめ広大なフィールドを有しています。
午前中はこの水田で実習を行いました。
講師の田島亮介助教からは、イネを観察しながら水田の役割について講義いただきました。
水田長靴に履き替え、イネを採取し、分げつごとに分解して、観察・議論を行います。はじめて水田に入ったという学生もいました。

写真:田島先生の実習の様子
午後には小倉振一郎教授・深澤充准教授から土地利用型畜産について講義いただきました。採草のタイミングで見学させていただき、牧草をロール状にしたロールベールや、それをラップで包み梱包する(ロールベールサイレージ)ところを間近で見学でき、貴重な機会でした。
また、電気牧柵を張り巡らせたトウモロコシ畑も見学しました。柵のすぐ近くに植えては害獣の手が届くからと、牧柵とトウモロコシは1m以上離れています。広大なセンターだからこそできることです。

写真:採草した牧草がロールベールとなって出てくる様子
多田千佳先生からはバイオガスメタンについて講義いただきました。普段は生ごみを持参しないといただけないお茶を受講生にふるまっていただきました。
鳴子温泉街につくられたエネカフェメタンというカフェは、温泉街から出る生ごみと温泉熱を利用した小規模メタン発酵を利用して、お茶やコーヒーを入れてくれます。生ごみを焼却処分するのに比べると、CO₂も削減できます。

写真:多田准教授講義の様子(写真中央の木の枠組み内部がメタン発酵システム)