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福島県葛尾村において令和元年度復興農学フィールド実習を実施しました。
- 2019年10月4日
2019年8月3日(土)~4日(日)、福島県双葉郡葛尾村において、復興農学フィールド実習を実施しました。受講生38名、教員・職員8名が参加しました。
葛尾村到着後は、活性化センターにてお弁当を食べながら班ごとに午後の村内訪問の計画について話し合いました。

写真:活性化センターにて村内訪問について話し合う受講生の様子
午後は班ごとに村内各所を訪問しました。佐久間牧場さんの草地で最新式の大型機械を見学したり、地元では有名な石井食堂さんで今後の課題などを聞いたりしました。

写真:石井食堂さんにて村の復興と今後の経営課題などについて聞く様子
今回は、災害などが起こったときに率先して食事提供の補助ができるよう経験をするという目的で、夕食のメインメニューに非常食を取り入れました。非常食を作るのも食べるのも初めてという学生が大半でした。まず袋に書いてある作り方をよく読むところから始まり、安全にお湯を注ぐことや、「熱いので気をつけてください」といった声かけをしながら準備をしました。思っていた以上においしかったという感想が多かったです。

夕食後は、班ごとに訪問して聞いたことやそこから考えられることをまとめ、報告を行いました。

写真:班でまとめた意見を班ごとに発表している様子
2日目の午前も引き続き村内で訪問活動を行いました。ある班は原発事故により警戒区域に指定され、すべての繁殖牛を殺処分せざるをえなかった元農家さんを訪ね、よりよい村の農業復興を推進するために必要だと感じていることや課題等についてのお話を伺いました。

2日目の昼食は、地元の婦人会の方々がおいしいカレーを作ってくださいました。付け合せに地元の新鮮な野菜も提供され、大変好評でした。

写真:2日目の昼食は葛尾村婦人会による炊き出しカレー
2日目の午後は、「最終ワークショップ」と題し、2日間にわたり訪問をして聞き取ったことをまとめ、そこから考えられる葛尾村のポテンシャルや課題解決策などを班ごとにまとめ、発表しました。

写真:最終発表に向けて班員で話し合う様子

写真:まとめた意見を発表する受講生
受講生達は、原発事故による全村避難を経験しても前向きに村で生活を築く住民との対話を通して、「復興」や「農業」を超えたものに触れたようでした。
ご協力くださった葛尾村の皆様、葛尾村役場の皆様、ありがとうございました。