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10月6日 福島県葛尾村で稲刈りイベントを実施しました

2019年10月30日

106()、福島県双葉郡葛尾村にある東北大学の田んぼで稲刈りを行いました。仙台から留学生を含む学生・一般参加者27名、村で現地集合した一般参加者14名、合計41名が参加しました。今回はコンバインなどの農業機械を使わず、刈り取った米を天日に干す「はせがけ」(はさがけ)という昔ながらの方法で収穫しました。


写真:米作りの達人から鎌の使い方やコツのレクチャーを受ける参加者たち


この日は農業を営む3名の村民に講師としてご参加いただきました。稲を刈り、わらで束ねる作業から「はせ」の立て方まで、参加者に丁寧に教えてくれました。講師のみなさんはとても簡単にやって見せてくれましたが、実際に稲をわらで束ねる作業などは、「意外と難しい!」との声が聞かれ、繰り返しやりながらコツをつかんでいく参加者の姿が見られました。


写真:地面に棒を刺すにも意外とコツがいるため、教わりながら一緒に作業を進める様子


午後になると、だいぶ作業になれ、役割分担もされて作業のスピードがあがり、時間内に無事すべての稲を刈り終えることができました。

葛尾村は、20113月の東日本大震災によって発生した東京電力福島第一原発事故の影響により、5年間の全村避難を経験しました。この日参加していただいた講師の一人で、米作りの達人でもある松本操さんは、避難により稲作を中断せざるを得ませんでしたが、避難指示解除後村に戻り、農業を再開しました。農業の復興にはまだ時間がかかりそうですが、今後もイベント等を通じて葛尾村の農業の復興に貢献していきたいと思います。