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福島県双葉郡葛尾村について(4月27日、中井副センター長より報告)

2016年4月28日
 2016年4月27日 福島県双葉郡葛尾村に行って来ました。
目的は、菜の花の生育の確認、復興農学の被災地エクステンションの下見、村の担当者との打合せです。菜の花は、多くの畑で草丈は低く咲き始めでしたが、いくつかの畑では大きく成長して満開を迎えておりました。
 生長が悪いのは、播種の時期が遅れたことや、放射性物質除染のための作土のはぎ取りと客土による養分不足などではないかと思われます。被災地エクステンションは、6月に実施されます。東北復興農学センターおよび受講生やマイスターが、村の復興に繋がるアイデアを提案できるような、見学と村の担当者との意見交換の場にしたいと思います。
◇菜の花畑。畑のむこうには、ビニールシートが掛けられた汚染土壌が保管されています。
◇村落へと続く道。道路際の段々畑に菜の花が植えられています。
◇村役場前の線量計。0.171μSv/hを指しています。2011年秋の仙台市内と同レベルです。

 ただし、村内でもそのレベルは様々なようです。リアルタイムの数値は、ウェブサイトで見ることができます。
◇葛尾村役場三春出張所

 6月12日の帰村に向けて、この出張所を中心に準備を進めています。

 葛尾村住民登録1,567人、避難者数1,482人 内訳… 県内1,383人、県外99人(平成27年12月1日時点)
◇仮設住宅(葛尾村役場三春出張所隣)

 仮設住宅での生活が続いています。6月の帰村希望者は1割程度に留まるようです。