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10月21日(金)福島県葛尾村との連携協定締結式を執り行いました。
- 2016年10月25日
平成28年10月21日、東北大学大学院農学研究科と福島県双葉郡葛尾(かつらお)村は、農業、畜産及びその他産業の復興に関する研究、教育及び技術開発を進め、葛尾村の課題解決のために連携協力を行い、被災地域全体の活性化に資することを目的として、このたび連携協力協定を締結しました。
農学研究科が、東日本大震災後の復興に関する連携協定を、福島県の自治体と結ぶのは「初」となります。
農学研究科が、東日本大震災後の復興に関する連携協定を、福島県の自治体と結ぶのは「初」となります。

<正面左側:松本允秀 葛尾村村長 右側:駒井三千夫 農学研究科長>
これまで農学研究科と葛尾村では、「東北大学菜の花プロジェクト」での研究成果を活かして、除染を終えた村内の畑に菜の花の種を蒔き、景観回復を試みると同時に、種から採れる「菜種油」を村の盆踊りで活用するまで(栽培〜採取まで)の一連のアドバイスを行ったり、加えて、メタン発酵システムのノウハウを活かした復興・まちづくりに関するアドバイスを中井 裕(なかい ゆたか)教授が中心となって行ってきました。

葛尾村内に植えられた菜の花の生育状況(今年4月下旬)
そして今年6月には、「東北復興農学センター」の実践的かつ課題解決型研修の一つである「被災地エクステンション」において、本学内外の学生や一般社会人・約60名が葛尾村を訪れるなど、先導的な活動を続けています。

被災地エクステンションの様子(今年6月11日)
【詳細はこちらからご覧いただけます】
当日は連携協定締結式後に、東北復興農学センター「葛尾村分室」の設置セレモニー(看板除幕式)も開かれました。
今後は、この「葛尾村分室」を活動拠点として、イネの有機栽培や、牛ふんから発電エネルギーを取り出す循環型畜産などの研究・試験を来年春から本格的にスタートさせる方針です。
それらと並行して、本センターの講義・実習に参加した大学生・一般社会人のマイスター3期生有志らで、葛尾村の特産品を使った商品開発や村おこしイベントの企画立案にも積極的に取り組んでいく予定です。

<正面左側:松本村長 右側:駒井農学研究科長、中井教授>
最後に、連携協定締結式〜本センターの葛尾村分室設置セレモニーの実施にあたりまして、多大なるご尽力をいただきました葛尾村役場(復興推進室)の皆様に厚く御礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

<葛尾村役場の方々と東北復興農学センターでの記念撮影>
★この東北復興農学センター葛尾村分室の看板は、葛尾村の企業である「有限会社 松本木材店様」から葛尾村産のケヤキをご寄付いただき、葛尾村のとなり町の三春町に避難している「夢工房葛桜(かつろう)様」に加工をお願いし、松本村長が筆を入れて制作された、
まさに『メイドイン葛尾』の看板です!
【本件に関しての報道は、下記を参照ください。】
■河北新報
<原発事故>葛尾村農業再生へ東北大と連携
■福島民報
10月地域活性化で協定 葛尾村と東北、郡山女大
■その他、NHKニュース(福島ローカル) でも放送されました。
葛尾村 東北大学と地域復興研究で協定(動画のためリンク無し)
<原発事故>葛尾村農業再生へ東北大と連携
■福島民報
10月地域活性化で協定 葛尾村と東北、郡山女大
■その他、NHKニュース(福島ローカル) でも放送されました。
葛尾村 東北大学と地域復興研究で協定(動画のためリンク無し)